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コバ ショウゴ
パーソナルトレーナー
人の基本動作や姿勢、ファンクショナルトレーニングの考え方を大事にし、パーソナルトレーニングを行っています。

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骨盤の後傾が気になる人へ|腰が丸まりやすい姿勢の見直し方と運動

座っていると腰が丸くなる。背すじを伸ばそうとしても、すぐに疲れてしまう。そんなときに気になるのが「骨盤の後傾」です。

骨盤の後傾は、骨盤が後ろに傾く動きや位置のことです。それだけで体が悪い状態だと決まるわけではありません。

大切なのは、見た目を一つの形にそろえることよりも、楽に姿勢を変えられること、必要な動きを無理なく行えることです。

この記事では、腰が丸まりやすい姿勢をどう考えるか、日常で見直せること、ストレッチと運動の選び方を紹介します。

運動は痛みのない範囲から始めましょう。腰を強く反らせたり、すべての種目を一度に行ったりする必要はありません。

目次

骨盤の後傾とは?

骨盤が後ろに傾くと、それに伴って腰の反りが小さくなり、丸まって見えることがあります。立っているときだけでなく、椅子やソファに座っているときにも起こる動きです。

下の画像は姿勢の一例です。写真や鏡で見た形だけでは、筋肉の硬さ・弱さや、痛みの原因までは判断できません。

骨盤が後ろに傾いた立ち姿勢の例

座る位置や背もたれの使い方によっても、骨盤の向きは変わります。この姿勢を一時的に取ったことだけで、体を傷めると考える必要はありません。

椅子に座って骨盤が後ろに傾いた姿勢の例

腰が丸まりやすいときに確認したいこと

座り方・力みの確認
  • 椅子の高さや座る位置を変えると、楽に座れるか
  • 背すじを伸ばそうとして、呼吸が止まるほど力んでいないか
動き・症状の確認
  • 同じ姿勢が長時間続いていないか
  • 立つ・座る・歩くなどで、困る動きがあるか
  • 姿勢を変えたとき、痛みやしびれが出ないか

姿勢には、普段の習慣、疲労、椅子などの環境、痛みを避ける動きなどが関わります。「後傾しているから太ももの裏が硬い」「腹筋が弱いから」と、一つの原因に決めつけないようにしましょう。

まずは足裏が床につく椅子で、背もたれに体を預けて楽に座れる位置を探してみてください。胸を張り続けたり、お腹に力を入れ続けたりする必要はありません。

座り直す、立ち上がる、少し歩くなど、同じ姿勢が続く時間を区切ることも大切です。姿勢と痛みの関係については、末尾の参考資料も参照してください。

つっぱりが気になるときのストレッチ

太ももの裏やお尻につっぱりを感じるときは、軽いストレッチを試す方法があります。柔らかい人まで、さらに強く伸ばす必要はありません。

最初は左右それぞれ15〜20秒を1回ずつ程度から。これは始める量の目安です。反動をつけず、呼吸を止めずに、心地よい張りを感じる範囲で行います。

太ももの裏のストレッチ

太ももの裏を伸ばす運動の例です。動画の姿勢が取りにくい場合は、仰向けで行う方法もあります。

仰向けで両膝を曲げ、片方の太ももの裏を両手で支えます。その脚の膝をゆっくり伸ばし、太ももの裏に軽い張りが出たところで止めましょう。反対の足は床につけたままにします。

膝を完全に伸ばすことや、脚を高く上げることが目標ではありません。お尻から脚に響く痛みやしびれが出る場合は中止してください。

お尻のストレッチ

お尻を伸ばす運動の例です。仰向けで行う場合は、両膝を曲げ、片方の足首を反対の太ももに乗せます。床についている側の太ももを両手で支え、胸の方へ少し近づけます。

お尻が軽く伸びるところで止め、左右を入れ替えます。膝を手で押し下げたり、股関節を無理に開いたりしないでください。膝や股関節に痛みが出る場合は省きましょう。

背骨・骨盤を動かす練習

ストレッチに加えて、背骨や骨盤を小さく動かす練習を取り入れてみましょう。まずは次のキャット&ドッグだけでも構いません。

床に手をつくのが難しい場合は、仰向けで両膝を曲げ、腰を床にそっと近づけてから、小さな隙間ができる方向へ戻す方法もあります。胸や肩を緩め、骨盤を前後に小さく動かします。最初はゆっくり5往復ほどを目安にしてください。

キャット&ドッグ

四つ這いになり、手を肩の下、膝を股関節の下につきます。背中をゆっくり丸め、次に無理のない範囲で反対方向へ戻します。呼吸を続けながら、まずは5往復ほど行いましょう。

反る側を強く頑張る必要はありません。首だけを大きく動かしたり、腰を一か所で折るように反らせたりせず、小さな動きから始めてください。手首や膝が痛むときは、前述の仰向けの運動に替えましょう。

ローテーション・エクササイズ

体をひねる動きを試したい人向けの追加の選択肢です。動画とは別に、椅子に座ったまま行う方法もあります。

足裏を床につけ、胸の前で腕を軽く組みます。骨盤を正面に向けたまま、胸を左右へ少しずつ向けて戻します。まずは左右3回ずつ。腕の勢いで大きくひねらず、腰に痛みが出る場合は省いてください。

ミニバンド・ニーアップ

脚を持ち上げる運動は、まずバンドなしで試してみましょう。安定した椅子に座り、座面の横を持って、片足を床から少し浮かせてゆっくり戻します。左右5回ずつを目安にします。

動画のミニバンドを使う方法は、慣れてからの選択肢です。上体が大きく揺れたり、息が止まったりするなら負荷を下げましょう。骨盤が後傾している人全員にバンドが必要なわけではありません。

日常動作につながる筋力づくり

体を動かしたあとは、立つ・座るといった日常動作につながる筋力づくりも取り入れましょう。初心者は、後で紹介する椅子からの立ち座りを優先すると始めやすいです。

ストレートレッグレイズ

脚を上げ下げする運動は、股関節の前側などを使う種目です。腰が丸まりやすい人に必須の運動ではなく、無理なく行える場合の選択肢と考えてください。

仰向けで片膝を立て、反対の脚を伸ばします。伸ばした脚を床から少し持ち上げ、ゆっくり戻します。まずは左右3〜5回ずつ。90度まで上げようとせず、腰や骨盤が大きく動かない範囲にとどめます。腰や股関節が痛む場合は省きましょう。

スクワット・椅子からの立ち座り

スクワットは脚やお尻などを使う運動です。動画のように行う前に、椅子から立って座る動きで練習しても構いません。

滑らず動かない椅子を用意し、足を腰幅くらいに開いて座ります。上体を少し前へ傾け、足裏で床を押すように立ち上がり、ゆっくり座りましょう。まずは5回が目安です。必要なら安定した支持物や肘掛けを使い、椅子が動かないことを確認してください。

腰を無理に反らせて胸を張る必要はありません。立ち座りが楽にできたら、回数やしゃがむ深さを少しずつ調整します。膝や腰の痛み、ふらつきが出る場合は中止しましょう。

スパインプランク

スパインプランクは、脚だけでなく体幹や上半身でも体を支える運動です。ここまでの運動に慣れた人向けの参考として、動画を掲載しています。

肩・手首・腰に負担を感じる人や、支え方が分からない人は省いて構いません。姿勢を整えるために必須の種目ではなく、初心者は椅子からの立ち座りなど、安定して行える運動から始めましょう。

まずは少ない種目から始めよう

最初から全部行う必要はありません。まずは「キャット&ドッグを5往復」「椅子からの立ち座りを5回」、つっぱりが気になるなら軽いストレッチを1種目、という組み合わせでも十分なスタートです。

回数だけでなく、動いたあとや翌日に痛みが増えていないか、日常の動きが楽にできるかも確認しましょう。骨盤の傾きだけで効果を判定せず、無理なく続けられる量を探していきます。

腰が丸まることを責めたり、常に姿勢を監視したりする必要はありません。楽な姿勢を探すこと、こまめに動くこと、できる運動を少しずつ続けることから始めてみてください。

痛みがあるときの注意

このページは姿勢や運動の一般的な情報です。運動で痛みやしびれが出る・強くなる場合は中止してください。痛みで日常生活に支障がある、数週間たっても改善しない場合は、整形外科などで相談しましょう。

腰痛に加えて、尿が出にくい・漏れる、股の間の感覚が鈍い、両脚のしびれや力の入りにくさが急に出た場合は、運動を続けず速やかに救急受診してください。

参考資料

上記の資料を参考に、運動に不慣れな人が始める量の目安と、記事内での選び方を整理しています。これらの運動で骨盤の傾きが必ず変わる、腰痛が治るという意味ではありません。

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